果物にはおいしい旬の時期があります。
旬の食べ頃を迎えた果物は、一年中スーパーに並ぶ食材とは風味が格段と違います。
その理由は、食材の旬には特別な働きがあるからです。
食べごろの時期を迎えていただく果実は、栄養価がとても高く、体にもおいしい。
果物不足で、偏った食生活は、生活習慣病のきけんが…
季節おりおりの旬の果実をいただいて、生活習慣病を予防しましょう!
旬の果物が美味しい理由
旬の果物が美味しく感じる理由は、私たち人の体が、自然と密接な関係にあることです。
スーパーに行けば、大体の食材が手に入る時代ですが、本来、果物は植物なので、自然の摂理にあった季節や風土で育つもの。
自然の恵みを受けて育つことで、栄養価が高く、おいしい果実となり、それが旬の果物となります。
私たち人も本来、季節に伴い生活環境が変化し自然の摂理にあった食生活をしてきました。
例えば、夏は、暑さを乗り切るために体を冷やして新陳代謝を良くしてくれる、旬のスイカや、メロンなどを求めます。
寒くなる秋から冬にかけては、からだを温める作用や、免疫力を高める効果のあるみかんや、柑橘類が旬を迎えます。
このように、旬の果実は、私たちの体が自然と食べたくなる果物なので、より一層おいしく感じられるのです。
旬の果物が特別な理由
旬と、栄養価の高まる時期が重なることが、最近の研究によってわかってきました。
果物には、代謝に必要な栄養素であるビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
栄養価が高いと、私たちの体への作用も高まり、より成分の効果が期待できます。
また果物は脂質が少ないため、米や麺類、肉類、魚類などエネルギーの高い料理と一緒に摂取しても、エネルギー過多にならず、満腹感につなげることができます。
現在、日本人の果物摂取量は、減少傾向にあるそうで、厚生労働省の「食事バランスガイド」によると、1日当たり約200gの果物の摂取をすすめられています。
「国民健康・栄養調査」によると、この目標値に達している国民の割合は約22%にすぎません。
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栄養不足で引き起こる問題
運動不足、ストレス、飲酒などといった生活習慣は、生活習慣病を引き起こす原因になります。
しかし、もっとも影響を与えるのは、毎日の偏った食事です。
特に、偏った栄養の摂りすぎが原因の内臓脂肪の蓄積(メタボリックシンドローム)は、さまざまな生活習慣病と深くかかわっています。
生活習慣病とは、高血圧、糖尿病、などをさし、ガン、心臓病、脳血管疾患の多くは、日常生活の積み重ねが発症に影響していると言われています。
果物摂取の効果
果物の主な栄養素は、ビタミン、ミネラル、食物繊維になります。
これらは食材の中でも、果物や野菜からの摂取が比較的効率良く摂ることができます。
脂質が少ないので、スナックなどのお菓子を食べるより、低エネルギーで、塩分過多になりません。
また、果物の栄養素成分の中には、摂りすぎたナトリウムの排泄を促したり、血糖値の上昇を抑えたりと、生活習慣病を予防に効果のある成分が豊富に含まれています。
旬の果物いただきませんか?
栄養いっぱいの果物ですが、私たちの食生活には必ず必要な食材とは言い難く、野菜でも必要な栄養素を摂ることができます。
でも、甘く、酸っぱい、果実独特の香り、まろやかな舌ざわり、みずみずしい食感は、他の食材やお菓子には無い幸福感が味わえます。