栄養素とは、食品に含まれる成分で、人の体が機能するために必要不可欠なものです。
食品の成分のうち、「エネルギーを供給するもの」、「成長・発達・生命の維持に必要なもの」、「不足すると特有の生化学、生理学上の変化がをこる原因となるもの」が栄養素とされています。
たんぱく質・脂質・炭水化物は「3大栄養素」、ビタミン・ミネラルの微量栄養素を含めると「5大栄養素」、健康を維持するために注目されている機能性成分の食物繊維・ファイトケミカルを加え「7大栄養素」と呼ばれます。
7大栄養素
3大栄養素
肉類、魚介類、卵、乳製品、豆類などに多く含まれています。
体そのものの原料ですが、タンパク質は体内で合成できないため、食物として外部から摂る必要があります。
穀類、麺類、芋、果物に含まれています。
糖質とも呼ばれ、効率の良いエネルギー源です。
体内に一定量保たれますが、食べすぎると余ったエネルギー源は脂肪に変わり体に蓄積されてしまいます。
肉類、魚類、お菓子、乳製品、揚げ物などに多く含まれているのが脂質です。
脂質には動物性のものと植物性のものがあり、動物性脂肪の摂りすぎが肥満や生活習慣病の原因になり、問題となっています。
5大栄養素
ビタミンは13種類あり、水溶性・脂溶性に分類されます。
ミネラル(無機質)は体に必要な金属元素のこと。
ミネラルの中でも生命維持に欠かせない物は「必須ミネラル」と呼ばれ、全部で16種類あります。
7大栄養素
食物繊維は、人の消化酵素で消化されない難消化性成分の総称です。
体に吸収されず、ほとんどが排出されます。
さまざまな生理作用が確認され、体に必要な栄養素のひとつと言われています。
植物由来の化学成分で、とても注目されている機能性成分です。
野菜や果物の色素・香・辛味・苦味のとなる成分がファイトケミカルと呼ばれています。
必要摂取量
体の健康を維持するためにはどれだけの量を摂取すればいいのでしょう?
厚生労働省は、21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」で、野菜摂取量について1日あたり350g以上という数値を示しました。
「健康のためには何をどのくらい食べればいいのか」という摂取量のガイドが下の図になます。
食事バランスガイド
「主食」 「副菜」 「主菜」 「乳製品」 「果物」の5つのグループに分けて、それぞれの料理グループからまんべんなく摂取することが大切であることが示されています。
栄養バランスは食材がもつ栄養成分から計算していましたが、料理の組み合わせによって栄養バランスを見直す点が「食事バランスガイド」の特徴です。
年齢や1日の運動量・労働量により、摂取量も変わりますので、詳しくはホームページでご覧ください。
農林水産省ホームページ「実践食育ナビ-早わかり!食事バランスガイド」
農林水産省のホームページにとてもわかりやすいページがあったので、こちらのリンクを張っておきます。
バランスの良い食事で健康な体づくりにお役立てください。